大阪のプロショップを覗いてみるの巻

この土日、大荷物といっても自転車ではなくギターを担いで大阪におじゃましておりました。演奏させていただく機会がございまして。

で、対バンのお方がバンド活動とは別にロードレースファンもされている方で、お会いする都度、今年のプロチームの話だったりUCIランキングの話だったりかつてのトムボーネンの話などをさせてもらってまして。今回よい機会なので市内のショップを覗いてみたいと申し上げたところ、梅田のシルベストサイクルをリコメンドいただきました。

www.silbest.co.jp

ロードバイクマーケットの特徴なんでしょうけど、ショップは関東より関西のほうが歴史あったりするみたいなんですよね。競輪と自転車工房の関係はわかるんだけど、大阪もおそらくそれ由来で、歴史あるオリジナルのビルダーさんが今もいらしてたりする。それ以前に世界のシマノがありますな。

 

が、あまりに土地勘がなく、かつ大荷物しょいながら、という制約ありきだったので、今回は梅田駅から徒歩圏内のお店でラッキーと思いつつ訪問。おっと、店先のラックに早速MBK(モトベカン)が停まってる。どうやら好事家がいる様子。

で、店内。最新モデルの陳列はS-Worksを筆頭に、都内の大型某'sにも負けてない規模。面白いのはどのフレームも陳列品はちゃんと組み上げてあること。仮組みでなくしっかり走れるようにしてある。スゴい。試乗できたりすんのかな。

あと購入者への無償アフターフォローをPUSHしてましたね。これ都内量販店も似たようなプログラムやってるだろうけど、なんつうか訴求が上手い。

アパレル、小物、パーツ類で気になったのはスポーツアロマですかね。クールダウンとかブーストとか。あれ流行りそう。んで、あまり店頭でみたことのないCinelliのアームカバーがあったのでこれ幸いとサイズ見ると、最大と最小しか残ってない、と。惜しい。

 

しかし東北と東京での生活しか経験がない自分にはですね、いわゆる大和の国の歴史に深く関わってた京都、大阪、奈良、和歌山…などの近畿地方にはそれとなく畏怖の念がありまして、地名一つとっても「これは由来深そうだ…」とか感じるのであります。次は自転車担いで来たいところです。

鉄と銀輪

abeplusplus.hatenablog.com

この記事の続きです。

オーダージャージでお馴染み? のウエイブワンさんのシティ向けブランドことカペルミュールさんの直営店、オープンして1年くらいですかね。渋谷のCocotiにあります。

www.kapelmuur.jp

で、こちら、旗艦店としてのラインナップもさることながら、店の一角を完全に鉄、クロモリフレーム展示場にした構えになってるんですが、そこが久しぶりに訪れたらまーーー素敵なラインナップに強化されてました。

Tommasini、Cinelli、Casatiなどのエバーグリーンな鉄フレームもさることながら、ホイール、コンポ、サドル、ステム、シートポストなど、鉄にフィットするニクいセレクションがちょっと驚くほど増えてました。殿村さんの鉄フレーム、鉄関連メーカーへの愛と、安易にフルカーボンに走る客層への嘆きを聞くだけでも嬉しくなるのでまたちょくちょく覗かないとと思った次第。Cocotiの裏側からのルートも確保されてて、店のラックに自転車設置することもできるしね。

そんな殿村さん、今回も3RENSHOの話とかいろいろ教えていただいたんですが、「鉄のバイクにしばらく乗らない時はちょっとオイルつけてシルバーのところだけでも拭いてやるといいよ」とのことで、早速やろうと思った次第。

(しかしCinelliロゴ入りのサンマルコのサドルなんて欲しいに決まってるじゃないですか。18Kは高いけど…)

某量販店で納品に付き添った話

用賀住まいの知人ご夫婦がスポーツバイクに興味を示しているてんでちらほら店を案内していたところ、いつの間にかヨメさんは Bianchi、ダンナは Wilier を既に発注しており、1/18に納品だってんでその店舗からご自宅までの初ライドの案内役として付き添う、という機会がありました。納品場所は新宿三丁目です。まあそのあたりのスポーツバイク屋だからアレだな、などとお察しください。

店では何やら納車前に最低30分の講習会参加が要るとかでしばらく待たされた後、ようやく納車。

知人「そちらのどの店舗でもメンテお願いできるんですか?」

店員「うちのメンテはケーブルの伸びのチェックとかですけどー予約の要る要らないも店舗によるんでそれぞれ店舗に確認してくださーい」

俺(おいおいそこは説明してもいいんじゃねえの?)

そしておや、Bianchi も Wilier もなにやらベルがつけらている。(おいおいスポーツバイクに呑気にベルかよ取っ払おうぜ)と言いたくもなるけどどうやら「東京都の条例ではベルが義務」てんで店もつけなくていいっすよ、とは言えないんだろうなとここはお察ししておく。

さて明治通りを南下しましょうかね、と停車と足の出し方などを教えつつ一般道を走り始めたところ、どうもダンナ側のサドル高に無理がある。膝も爪先も伸びきってるじゃないか。

「サドルの高さ調整教わった?」「ノー」「あーじゃあ途中で六角レンチ買おう」

「あー、ところでフロアポンプ買った? 空気の入れ方とか…」「ノー、なんも教えてくんなかった」「あーじゃあフロアポンプはあとで通販ででも買っておいて。減り切る前に7barまで入れて」

 

うーん、こういうちょう基本な維持メンテの話は店から積極的にしてあげるようなもんじゃないのかなあ。とモヤモヤした体験があったよ、という話でした。

 

ところで「新宿三丁目から用賀まで246と環七、環八を使わず移動する」というミッションだったんですが、ダラダラ流しとはいえ往復総計30kmほどを久々に乗ると満足感ありますな。無理してないので特に膝痛や尻痛、後日の筋肉痛も生じず。

気になったのは用賀から環八を北上する間に、どうしても東名の入り口の交差点では歩道橋を使わなくてはいけなくなる箇所。迂回路が近くになさそうだったので担いで登ったけどあれだけ疲れたな。

サイクルスポーツ観戦の秋

朝晩の気温も湿度も下がり、熱中症の心配も減る秋到来でございます。

そろそろ自転車に乗りたくもなりますよね…というか週末連続で雨続きじゃないか! それに10月は見るものもいっぱいあって乗ってる暇がないじゃないか! ということで、観戦記ふたつ。ジャパンカップサイクルロードレース(宇都宮)とツール・ド・フランスさいたまクリテリウム

 

宇都宮はこれで4回目なんですけど、1〜3回目は古賀志林道の頂上付近に朝06:30くらいから陣取るというなかなかの体力と根性を必要とするプランだったので、今年はじっくり平地で見てみるプランにしようかと。そうなると古賀志に踏み込むこともなく(禁止されてるし)、乗れてない自転車に乗るチャンスでもあるので、自転車を輪行して宇都宮の町からレース会場往復でもしてみようか、となりました。今回より、容量はいわゆる「両輪外し横置きタイプ」と同じなのに、結束手順が簡略化できるサイクルベースあさひのポチットを利用します。(これ、もうちょっとだけ強度が欲しい気もするけど)

 

www.cb-asahi.co.jp

 

で、天気予報を気にしつつ新宿まで自走するわけですが、宇都宮が曇り予報なのに対して出発地はしっとりと雨です。困ります。でも乗るしかないです。案の定、顔面びっしょりになりながら新宿駅前着。輪行準備をするものの、濡れたタイヤは摩擦が増えてて輪行袋に収まりにくい! いざ着いてみると宇都宮は昨日とAMは降ったようですがすっかり止んだようで助かりましたけどね。

その日のクリテが終わって明けた日曜、宇都宮駅前の宿からロード会場の運動公園までの片道13kmほどを、アホほどロードバイクでひしめく中、走ってみます。行きの行程は会場に近づくにつれ段々と濃くなる自転車の密度に怯えつつ、ラストにちょっとだけある登りに(マジか!)と叫びながら最もローに入れたギアでひーこら登るその脇を、Skyの選手が手放しで駆け抜けていく様にある意味感動してるうちに到着。数千台のロード、クロス、ミニベロ、宇都宮市のレンタサイクルがわっさーーと駐められている様は壮観。

そして帰路。宇都宮駅まで乗って解体~輪行というだけなんですが、これがキツかった。なにしろ会場から平地までの路上に、シャトルバス、歩行者、自走者、そして選手がひしめいてしまうので、下り坂を低速で移動するために連続ブレーキングが強いられます。これで握力が死にます。さらに平地に入ってからは、一斉に同方向に帰る自走連中が、一糸乱れぬ一列で宇都宮市街に向かうのですが、これがなかなかのプレッシャー。速度的にではなく、前方との間を空けたりするとどこからともなく檄が飛んだりするそうでした(同行者によると)。気ままに帰れないんだなあ。

 

あ、レースの完走はクリテリウムもロードも一緒で、「カンチェが引くトレックトレインを間近で見られただけでもう満腹」でした。

 

もう一つさいたまクリテリウムですけど…これ、与野本町まで行くのを当日まで迷ったんですよ。てのは去年行った際、いろいろ飲食(KOEDOの生とか)を巡ってるうちに適度な観戦ポジションはなくなってて、結局レース中に沿道を彷徨った後に、JSportsを放映してるモニタ前に座るハメになったんです。だったら与野まで行かずともJSportsを家で見ればいいじゃないかと。

とはいえ中継を見るからには行った気分も出したいんで、近所の酒屋で純米酒、魚屋で刺し身などを揃えて放映に備えたのですが、おおこれは美味いとクイクイやっていると…案の定寝落ちました。放映終了後、起きた瞬間に「勝ったのはデゲンコで2位に日本人が絡んだんじゃないか」と予想したらその通りで「さすがはUCIポイントの関係ないツールドフランスさいたまクリテリウム(多くは語るまい)」、と納得した次第です。

 

さて、寒くなりきる前にどこかに気ままに乗りたいですね。

あまり意味はありませんが

スポーツバイクに限ってブランドのa-zをざっと思いつく限り並べてみる遊びをしてみた。新規ブランドはE、H、Q、U、V、X始まりだとユニークになりやすいぞ、というだけです!

  • A: Anchor
  • B: BMC, Basso, Bianchi, BH
  • C: Cannondale, Cinelli, Corratec, Colnago, Calamita, Cervelo, Cherubim, Carrera, Canyon
  • D: De rosa
  • E: なさそう
  • F: Fuji, Felt, Focus
  • G: Giant, Gios, GT, Ghisallo, Ganwell
  • H: なさそう
  • I: Intermax
  • J: Jamis
  • K: Kuota, Koga, KHS, 片倉シルク, Khodaabloom
  • L: Look, Louis Garneau, Lemon, Lapierre
  • M: Merida, Mbk, Merckx
  • N: Neilpryde
  • O: Orbea, Opera
  • P: Pinarello, Panasonic
  • Q: なさそう
  • R: Ridley, Raleigh, Rossin
  • S: Specialized, Scott, 3rensho, Surly
  • T: Trek, Time, Testach
  • U, V: なさそう
  • W: Wilier
  • Y: Yonex
  • X, Z: なさそう

埼玉サイクリングフェスティバル、を諦めた話

さあ本日10月11日は待ちに待った

saitamacycling.com

ですよ! 熊谷のスポーツ公園から北埼玉をぐるり63km、ちょい長めのライドで比企丘陵の景観や観光名所などとともに穏やかな起伏を心地よく体感しますよ!

 

…で、数日前から天気予報を見てましたけど、日曜だけピンポイントで雨なんですよね。午前中だけとは言え、出走開始が09:10で一番降ってる頃ぽいですね。

もちろん前日にはボトルホルダーを携帯ポンプに差し替えたり、ツールバッグにタイヤレバーとか換えのチューブとか入れたり、輪行バッグを「全後輪を外すタイプでは経験上最もラクに結束できる」サイクルベースあさひのpochitt(ポチット)に換えておいたり、レインウェアをバックパックに格納したりして、願をかけつつ早めに就寝して05:00には起きますよね。

 

起床。

地元(しぶやく)がザーザー降ってました。こりゃムリだ。そもそも新宿まで移動できん。移動できたとしても濡れたマシンを輪行袋に格納して濡れた体で埼京線、組み直して乗ったところで爪先から濡れまくり、なにしろ路面も滑るので気を使いまくり…とか気が遠くなる。

 

てことで本日はオミット。全然まとまった距離を乗れてませんね。すんません。

いわて県内ヒルクライム事情

シルバーウィークでしたが、今回はいろいろあって自転車輪行はせず、モータリゼーション万歳と(親族の運転で)県内景勝地を巡るような日程にしました。

まずは盛岡から初秋の八幡平へ向かいます。頂上付近の沼巡りは斜度も緩く小一時間で終わるよいトレッキングコースがあるファミリーに人気の八幡平。が、この頂上まで至るルートはなかなかのヒルクライム案件。…ああ、いらっしゃいますね。単独行が多いですが結構な斜度をフンガーと登っておいでです。

頂上の駐車場にはちょいと小さめのスチールフレームが一台。ライダーは…全身シマノジャージでキメた白髪の老人! うわー、タフだなー。周囲もざわついてます。

 

翌日は三陸海岸が誇る岸壁の田野畑村は北山崎へ。ここ盛岡からざっと4時間くらいかかるんだけど、その間基本的に山間のさみっしい道しかない。さらに三陸の海沿いの道路は、海沿いだってのにアップダウンが多くて嘘だろってほど険しい。(田野畑には「辞職坂」と呼ばれる、毎日歩くだけで辞職を決意できる役所へ向かう坂があります)

 

流石に走ってる人はそうそう見ないまま北山崎に到着。おや、駐車場に停まったバンからピナレロのオンダフォークを見せてるライダーが、ジャージのフロント開けて休んでますよ…ああ、ここに車をデポして周辺を一回りしてるんですな。なるほど楽しそう。

すると颯爽とNIPPO VINI FANTINIの上下ジャージでキメた、一見選手かな? というような青年が単身で同じ駐車場に到着してきた。(マシンはキャノンデールだから違うと思うけど)へえ、単独で走ってくる人いるんだ…待て! 貴方はどこから来てどこに行くんだ! ここは盛岡から119kmの北山崎だぞ!

にしてもこんなとこでもロードバイクが見られるなんてほんと普及著しいなあ、と思った休日でございました。まる。

コンディションのいい天候の日に田舎道をマイペースで走りたい、というニーズには、岩手の道は割とおすすめでございますね。(コースによってはエグい峠もお楽しみいただけます。そういやちょっと前にBSのチャリダーやってた夏油高原ヒルクライムの大会、スキー場までのルートだったけど、あれを延長して夏油温泉まで延ばすと、もっとエグい坂道が出現するはず。)