レジェンドメカニックと出会う

9/27の話でございます。

渋谷にできたカペルミュール(サイクルアパレルね)の店舗を見に行ったら元アートスポーツODBOXのレジェンドメカニック、殿村さんとお話できまして、

「スチールの工房は治具トップチューブのサイズに合わせて組むので一定のロットをまとめて作る必要がある。サイズによって納期がバラつくのも遅いのもそのせい」
「カラミータはカザーティのブランドで出したかったんだけど、カザーティの頑固親父が許してくんなかったんだよね」
「来年は為替相場変わるのでさらにヨーロッパのフレームは値上がりするよ」
「TUFOのチューブラーは空気が抜けないのでメカの扱いが雑なトライアスロン選手に人気」
トライアスロンバイクはシートピラーがエアロ形状なんで、隙間から水とか砂が入る。フレームを逆さにすると水が出てくるくらい」
三陸といえば陸前高田にいい自転車屋があってねー、大会で行くたび飲まされたなー。津波の時は真夜中になるしまフレンドの親父からもしかして、て電話あってね…あの店の親父さん亡くなってしまったんだよね…」
などのエピソードを江戸っ子喋りでいっぱい。

 

「ここも落ち着いたらメンテとか受け付けるから!」ということで割と近くに鉄フレームメカニックの権威が来たぞってことで嬉しいのでした。