いわて県内ヒルクライム事情

シルバーウィークでしたが、今回はいろいろあって自転車輪行はせず、モータリゼーション万歳と(親族の運転で)県内景勝地を巡るような日程にしました。

まずは盛岡から初秋の八幡平へ向かいます。頂上付近の沼巡りは斜度も緩く小一時間で終わるよいトレッキングコースがあるファミリーに人気の八幡平。が、この頂上まで至るルートはなかなかのヒルクライム案件。…ああ、いらっしゃいますね。単独行が多いですが結構な斜度をフンガーと登っておいでです。

頂上の駐車場にはちょいと小さめのスチールフレームが一台。ライダーは…全身シマノジャージでキメた白髪の老人! うわー、タフだなー。周囲もざわついてます。

 

翌日は三陸海岸が誇る岸壁の田野畑村は北山崎へ。ここ盛岡からざっと4時間くらいかかるんだけど、その間基本的に山間のさみっしい道しかない。さらに三陸の海沿いの道路は、海沿いだってのにアップダウンが多くて嘘だろってほど険しい。(田野畑には「辞職坂」と呼ばれる、毎日歩くだけで辞職を決意できる役所へ向かう坂があります)

 

流石に走ってる人はそうそう見ないまま北山崎に到着。おや、駐車場に停まったバンからピナレロのオンダフォークを見せてるライダーが、ジャージのフロント開けて休んでますよ…ああ、ここに車をデポして周辺を一回りしてるんですな。なるほど楽しそう。

すると颯爽とNIPPO VINI FANTINIの上下ジャージでキメた、一見選手かな? というような青年が単身で同じ駐車場に到着してきた。(マシンはキャノンデールだから違うと思うけど)へえ、単独で走ってくる人いるんだ…待て! 貴方はどこから来てどこに行くんだ! ここは盛岡から119kmの北山崎だぞ!

にしてもこんなとこでもロードバイクが見られるなんてほんと普及著しいなあ、と思った休日でございました。まる。

コンディションのいい天候の日に田舎道をマイペースで走りたい、というニーズには、岩手の道は割とおすすめでございますね。(コースによってはエグい峠もお楽しみいただけます。そういやちょっと前にBSのチャリダーやってた夏油高原ヒルクライムの大会、スキー場までのルートだったけど、あれを延長して夏油温泉まで延ばすと、もっとエグい坂道が出現するはず。)